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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

日清の凄さを思い知った焼きそばU.F.O.


商品やサービスには「無限の価値」があることを最

近、実感しています。ラーメン店の価値は、商品であるラーメンだけではありません。「近い」「ロケーション」「店の雰囲気」「店員さんの接客」「価格」「ラーメンのバリエーション」「店の快適性」など、これらは氷山の一角でまだまだあります。そこで今日は、商品の価値についてわかりやすく解説します。



当社クライアントで、大変明るくて、前向きな社員がいる企業があります。また、ユーモアセンスも抜群です。かれこれ1年の付き合いになりますが、躍動感や楽しさを感るので、このクライアントを訪問するのが楽しみです。



コンサルティングを行なっていても、笑いが絶えません。珍しいパターンですが、しかめっ面で真面目な話をするよりは、脳が活性化してぶっ飛んだアイデアが閃きます。私は「笑いの絶えない会議」「笑いの絶えない打ち合わせ」「笑いの絶えないコンサルティング」があってもいいと思っています。



一方、クライアントによっては、まったく笑いのない企業もあります。ノートとペンを持って、私の話をメモってくれるのは大変ありがたいのですが、先生と生徒のような関係ではなく、チームメイトのような関係が私にとって理想的です。コンサルティングという職務をやっているチームメイトというポジションです。



このように、魅力的な社員がいるというのも企業の価値です。一般的に企業の価値と言えば、「休日」「給与」「福利厚生」「ブランド力」「商品」などを考えがちですが、それ以外にも社員という価値もあります。



先日、日清「焼きそばU.F.O」の新しい価値を知りました。カップ焼きそばなので、「味」や「価格」などがメインの価値となりますが、焼きそばU.F.Oは、なっ、なっ、なんと、湯切りの蓋に価値を創造したのです。



日清焼きそばU.F.O.の公式Twitterが、昨年12月15日に投稿した動画には「あの名画で湯を切れる『湯を切る女』をつくりました。湯を切る女との共同作業をお楽しみください」とキャプションがついています。



カップ焼きそばの湯切りの蓋に描かれているのは、17世紀のオランダの画家フェルメールの代表作「牛乳を注ぐ女」です。本来は壺から牛乳を注ぐ女性の絵ですが、この蓋では壺の部分が湯切り口になっていて、お湯が勢いよく流れ出す様子が映し出されています。



この投稿は大きな反響を呼び、「#RT多ければ商品化」と書かれています。12月16日午後5時の時点で、約3万5000回リツイートされていました。まさか、湯切りの蓋にこのような仕掛けをつくり、焼きそば以外の価値を創造するあたりが日清の凄さです。



調べていると、このパターンは初めてではなく、2018年に「ダム」とのコラボも行ったことがあります。湯切り口が、ダムから大量の水が放出されてるように見えます。山形県の月山ダム、長野県の小渋ダム、岡山県の苫田ダムの3種類があります。これは、湯切り蓋に印刷されているのではなく、プレートを1枚200円で販売しています。



湯切り蓋は、カップ焼きそばを調理する過程で必要ですが、湯切りが終わればゴミ箱行きです。ですが日清は、面倒だと思われがちな湯切りをいかにしたら楽しくできるか考えたんです。参考までに、このダムプレートですが、大人気だったそうです。



商品やサービスの品質がそこそこ高いのは当たり前の時代です。それに加えて、いかに楽しめるかがこれからの商品開発には必須のキーワードです。「どうせやるなら楽しい方がいい!」、誰もがそう思っているはずです。この視点で商品やサービスを見直してみましょう。




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