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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

有事の時に問われるのがリーダーシップです!

新型コロナウイルスが感染拡大して、早1年以上が経過しました。 新しい生活様式にも慣れて、これが当たり前のような世の中になりつつあります。 新型コロナウイルスの感染拡大は「有事」といっても過言ではありません。 そこで今日は、有事における経営者の役割をわかりやすく解説します。

有事とは「戦争・事変、武力衝突や自然災害などにより国家にとって非常事態が起きること」を言います。

戦争とは違い「いつ攻撃されるかわからない」「もしかしたら1時間後に死ぬかもしれない」というような切迫感はありませんが、やや似たようなものです。

有事になっても企業活動を止めるわけにはいきませんから、何らかの手を打つ必要があります。 問題は、何らかの手をどのように考え出すのかのプロセスです。

平時の場合は、世の中も安定していますし変化が少ないので、3年先や5年先のことを考えたり計画することは重要です。

また、社員を巻き込んで経営計画を立案したり、社員に意思決定を任せることも重要です。 むしろ、そうやることで社員は成長しますし、仕事にやりがいを感じるようになります。 これは、組織を活性化させるためにも必要なことです。

ですが、有事の場合は、明日、明後日がどうなるかわかりません。 計画を立てても無駄骨になることも十分考えられます。 では、有事にはどのようなプロセスを踏めばいいのでしょうか? 結論は、経営者は「真のリーダーシップ」を行使して、経営の方向性を指し示すしかありません。 平時の時はネガティブなイメージで捉えられている「トップダウン」といっても過言ではありません。

トップダウンとは、組織の上層部が意思決定をし、その実行を下部組織に指示するマネジメントのやり方です。 高度成長期やバブル期など、経済が安定していた時代にもてはやされました。

ところが、バブル崩壊後は、トップダウンからボトムアップ、つまり、下部の意見を取り入れて経営方針を決定するマネジメントに移行しました。 今では、社員を経営に巻き込み、参画させるようなマネジメントがメインになりました。

私の周囲にも、このような企業はたくさんあります。

決して悪いことではありませんが、ボトムアップでは意思決定に時間がかかります。 そうこうしている間に手を打てなくなってきます。 つまり、有事では社会環境に適応できない可能性があるということです。

ですから、有事に於ける経営とは、大まかな方向性をトップダウンで部下に示して、PDCAサイクルではなく「OODAループ」で回すことが正解です。

PDCAとOODAの大きな違いは、PDCAが「計画を立ててから行動する」のに対し、OODAは「状況をみてとりあえずやってみる」ところから始まります。

もっとわかりやすくいえば、給食のメニューはPDCAで、家庭に於ける母親の手料理はOODAです。

小中学校の給食は、1週間や1ヶ月単位でメニューが決められています。 そして、その計画の通りに給食を提供します。 さらに、人気のあるメニューと人気のないメニューを分析して、次回のメニューを作成する時に反映させます。

一方、家庭に於ける手料理は、冷蔵庫の食材を見て何を作ろうか考えたり、家族のリクエストを聞きながら作ったりします。 給食とはまったく異なるプロセスで料理が提供されます。

このように、給食は平時、家庭の手料理は有事と言えます。 今は有事の時。 だからこそ、経営者の指揮が経営に於いて最重要です。 ●株式会社リンケージM.Iコンサルティングのオフィシャルメルマガの登録はこちら。


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