たまたまこの数週間、社員教育についての問い合わせや相談が相次ぎました。
「企業は人なり!」と言いますが、いかにして人を育てるのかが企業成長の鍵となります。
そこで今日は、正しい成長と正しくない成長をわかりやすく解説します。
中小企業の場合、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)が
社員教育のメインになりますので、日々の仕事で必要なスキルは
上司から学ぶことができます。
恐らく、ほとんどの中小企業の社員教育は、仕事に必要なスキルの習得しか
やっていないでしょう。
それ以外に考えられるのが、資格取得に必要な知識の習得です。
資格とは「1級○○○士」「○○○検定2級」などのことです。
資格取得に関しては、社員一人ひとりのやる気に任せられています。
そして、資格を取得すれば資格手当なども支給されます。
これが中小企業の社員教育です。
一方、大企業ではOJTのほかに、体系的な知識を学ぶ
Off-JT(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)も行います。
Off-JTは、社内の人材で教育することが難しいので、
外部講師やコンサルタントに依頼することが一般的です。
ですから、私のようなコンサルタントに依頼する企業もいます。
このように、社員教育は実践的なスキルとそれを裏付ける理論を
バランスよく習得することで、正しい成長に繋がります。
たとえば、仕事のスキルはレベルが高いのに、そのスキルを部下に上手く
伝えることができない人は結構います。
スキルは身体が覚えており、再現可能なので、部下にお手本として見せることができます。ですが、それを裏づける知識や理論の習得をしてこなかったために
スキルを明文化することができないのです。
当然その逆もあります。
仕事のスキルは大したことないのですが、知識や理論は人並み以上に知っている頭
でっかちのタイプです。
つまり、理屈ばかりで実践が弱い人です。
極端な2つのタイプを紹介しましたが、これは正しい成長とは言えません。
正しい成長とは、スキル(実践)と理論をバランスよく持ち合わせている人です。
自らスキルを実践することができて、どうしたらスキルを習得できるのか、
なぜそうなるのかを他人にしっかり伝えることができる人が、正しく成長した人です。
そして、もうひとつ忘れてはいけないことがあります…。
正しい成長とは、努力に見合った成果が出ることです。
ところが、さして努力もしていないのに、成果が出るということが起こります。
また、努力している割には成果が小さいというケースもあります。
努力に見合った成果が出るのはまったく問題ありませんが、
努力以上の成果が出たり、努力以下の成果しか出ないと人間はやる気を失います。
やはり、正しい成長は達成感を実感することができますし、
仕事に対する興味を高めてくれます!
「実践に偏っている社員」や「理屈に偏っている社員」がいましたら、
バランスが取れるように教育をすることが大切です。
たとえば、実践が強い社員には、意図的に体系的な理論を学ばせます。
一方、理屈が強い社員には実践させます。
こうすることで、正しく成長できます。
ただし、何かひとつが特出して偏っている状態を平準化するということは、
エッジが効かなくなります。
つまり、個性がなくなるということです…。
平準化した人がいいのか、それとも個性的な人がいいのかは意見が分かれるところですが、良い悪いではありません。
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