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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

激戦市場ながら創業3年で年商190億円


創業わずか3年で売上190億円、時価総額1000億円というとんでもない企業がある。 画期的な商品でもなければ、競合も山のようにいる。市場規模は大きいが、レッドオーシャン市場だ。そんな市場でどのような戦い方をしたのだろうか。そこで今日は、レッドオーシ

ャン市場で勝つ方法をわかりやすく解説する。

結論から伝える。

その商品は「水」だ。そう、コンビニでも、スーパーでも、ホームセンターでも販売しているあの水である。一般社団法人日本ミネラルウォーター協会によれば、2021年度のミネラルウォーター類の国内生産量は415万4338kl(前年比108.1%)、輸入量は28万7611kl(前年比84.8%)で、合計444万1949kl(前年比106.2%)だった。



この20年間で市場規模は約4倍になった。

金額では、国内生産が3319億2500万円(前年比108.5%)、輸入が136億9800万円(前年比80.5%)となり、合計で3456億2300万円(前年比107.0%)となった。そして、日本にはミネラルウォーターの製造メーカーは約300社ある。単純に市場規模をメーカー数で割ると約11~12億円となる。



とは言っても現実は、大手メーカー数社がシェアを独占していると思われる。

どう考えてもレッドオーシャンである。



さて、冒頭紹介した商品は「Liquid Death(リキッド・デス)という、ドクロのイラストが描かれたデスメタルバンドのようなデザインの缶の水だ。中身は100%水。これが今、アメリカ中のスーパー、フェスやクラブ、ECサイトでも売れている。リキット・デス社は、人気に火が付きセブンイレブンなどでも販売されている。



サイトには「私たちの邪悪な使命は、人々を笑わせ、より多くの人々にもっと多くの水を飲ませることであり、それはすべて、プラスチック汚染を殺すのに役立ちます」と記されている。何の変哲もない水をクールなパッケージで売ることで、酒やエナジードリンクのように楽しく、かつバーやクラブで飲んでも雰囲気を壊さずに飲めるようにした商品だ。また、ペットボトル入り飲料水よりも環境に配慮できる点も評価された。



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■Liquid Death 

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サイトにはリキット・デスを楽しむファンや子どもなどの画像が掲載されており、楽しそうだ。現在はフレーバー付き炭酸水もリリースしている。




リキッド・デスは2017年に創業して、本社はロサンゼルスだ。

「リキッド・デス」を直訳すると「死の水」だが、中身はミネラル・ウォーターと炭酸水。

多くのファンを魅了している肝心のデザインを手がけたのは、かつてパンクとメタルのバンドで活動していたCEOのマイク・セサリオ(Mike Cessario)。セサリオは、Netflixの元クリエイティブ・ディレクターでもあった。



「私たちは最も健康的なもの(お水)を使い、そこに非健康的なもののクールな要素を取り入れたブランドを構築したいと考えました」と語る。



発想の原点は、

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ビール缶のデザインは、飲み物のデザインとして面白いものが多い。なぜビール缶のデザインは格好よくていいのに、お水はダメなのか。そもそも、ビールだって約95%は水です。水をビールのように見せることでバー、クラブ、パーティー、音楽会場など、より『パ

ーティー』的な環境で健康的な水を飲むことがより受け入れやすくなります。

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つまり、これまでのペットボトルの水のデザインはどちらかというと退屈だったという疑問だ。 ●株式会社リンケージM.Iコンサルティングのオフィシャルメルマガの登録はこちら。


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