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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

無料の情報提供こそ出し惜しみしない!

更新日:2020年12月12日

「フリーミアム」という言葉が登場して久しいが、ビジネスの世界にすっかり定着しました。フリーミアムとは、2009年に出版された「フリー<無料>からお金を生み出す新戦略」中で取り扱われて、大変話題となりました。 基本料金は無料で、お金払うことでサービスの継続利用や追加機能が利用できる形態のビジネスモデルを指します。

こそで今日は、無料からお金を生む出す戦略をわかりやすく解説します。

フリーミアムは、インターネットやデジタルと非常に相性がよく、オンラインサイトでは95%の無料ユーザーを5%の有料ユーザーが支えている言われています。 なぜ、このようなことが可能になるのかといえば、デジタル製品やデジタルコンテンツは、実体のあるモノ作りとは違います。 原材料を仕入れて、設備を使って加工することもありません。 つまり、コストがゼロに近いため、ユーザーに無料でサービスを提供することが可能なのです。いわば、インターネットとデジタル特有のビジネスモデルです。

フリーミアムの代表的なサービスは、ビジネスチャットツールでは「ChatWork(チャットワーク)」「Slack(スラック)」、名刺管理ツールでは「Eight(エイト)」オンラインストレージサービスでは「GoogleDrive(グーグルドライブ)」などです。 いずれも、機能を拡張すると有料になります。 このようなフリームアムの動きは、様々な業界や分野に広がりました。たとえば、健康食品では「1週間分のサンプル無料進呈」、フィットネスクラブでは「無料体験」、士業では「30分間無料相談」などです。

とにかく、体験してもらえば購入する確率が高くなるという理屈です。体験もしていないのに、いきなり購入するのはハードルが高いと感じている人も数多くいます。

また、音楽業界では、YouTubeでミュージックビデオの無料配信を行うことで、楽曲の売上が増加するという事例があります。 500以上の楽曲の半分の時系列データを分析した結果、YouTubeで無料公開すると、そうでない場合に比べてCDの販売数が約19%増加するという調査結果もあります。 さらに、長時間のフルバージョンの方が、短時間のダイジェスト版よりも、販売促進の効果は高かったということです。

売り手の心理からすれば、2つの心理的抵抗があります。 ひとつめは、楽曲を無料公開したら売れなくなるという抵抗です。 もうひとつは、楽曲を最初から最後まで無料公開したら、益々売れなくなると感じるでしょう。

ですが、買い手の心理はまったく異なります。

フルバージョンを無料で聞いた方が、買う気になるということです。

これは、賛否両論あると思います。無料で情報発信するならば出し惜しみするタイプと、まったく出し惜しみしなというタイプがいます。 どちらが良い悪いではありませんが、私の経験から後者の方が購入される確率は高くなります。 無料とはいえ、全力で情報発信することが重要です。

このほかにも、情報を無料で提供するのではなく、少しだけお金を頂戴するという方法もあります。 たとえば、100ページある電子書籍やPDF書籍を100円程度で販売するのです。 これは、購入の際、メールアドレスと名前を取得するための戦略です。 最低でもメールアドレスさえ取得できれば、メールマガジンを発行できます。

このように、デジタルコンテンツを扱っている企業は、最初は無料で提供することにより、多くの見込客を獲得することができます。 フリーミアム戦略をぜひ取り入れてください。 ●株式会社リンケージM.Iコンサルティングのオフィシャルメルマガの登録はこちら。


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