約1年前、ChatGPT-3.5がリリースされた。
それから生成AIは眼を見張るほどの進歩を遂げて、仕事の現場でも使う人が増加している。しかし、年代によっては生成AIの捉え方はまったく違う。そこで今日は、生成AIのジェネレーションギャップについてわかりやすく解説する。
ChatGPTが話題になった今年の2~3月頃、使ってみたと人は相当数いたことが推測される。また、テレビなどのメディアで頻繁に取り上げられていたので、見よう見まねで使ったと人もいるだろう。しかし、そのほとんどが、不適切な質問をChatGPT投げかけ、思い通りの答えが返ってこないと言って、「使いものにならない」という評価をくだした。生成AIの仕組みや構造を理解すれば、ドラえもん的な使い方が適していないことはすぐにわかる。
その反面、しっかりとプロンプト(指示)を学んで、正しい使い方をしている人も増えている。このような状況の中、生成AIの捉え方にもジェネレーションギャップが生じている。弊社クライアントに聞いたところ、若い社員よりも50歳以上のベテラン社員の方がChatGPTに興味を持っているという回答だった。
Adobeが10月26日に生成AIに対する世代別の意識調査を発表した。
調査は2023年7月、全国の15~65歳の男女900人を対象に実施された。X世代(40~65歳)、Y世代(25~39歳)、Z世代(15~24歳)と性別をそれぞれ均等で割り付けがされた。
それでは調査結果を紹介する。
まずはZ世代から。
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■Z世代(15~24歳)
1位 面白いコンテンツを生み出すもの(39.0%)
2位 仕事を手伝ってくれるもの(36.0%)
3位 簡単に情報を検索してくれるもの(31.0%)
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■Y世代(25~39歳)
1位 面白いコンテンツを生み出すもの(34.0%)
2位 仕事を手伝ってくれるもの(33.7%)
3位 簡単に情報を検索してくれるもの
情報を整理してくれるもの(27.3%)
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■X世代(40~65歳)
1位 仕事を手伝ってくれるもの(37.3%)
2位 簡単に情報を検索してくれるもの(34.3%)
3位 情報を整理してくれるもの(32.7%)
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このような結果となった。
どうやら若者にとって生成AIは、「面白いコンテンツを生み出すもの」というイメージを持っているが、中高年は「仕事を手伝ってくれるもの」というイメージが持っていることが読み取れる。
また、生成AIの認知状況を聞いたところ「言葉の意味を知っている」「意味は知らないが言葉を聞いたことがある」を合わせた結果は、X世代で68.4%、Y世代で67.4%、Z世代から世代で59.4%と、X世代が最も多かったが、私の印象はそんなに差がないと感じた。
さらに、生成AIの使用経験について聞いたところ、Y世代の利用経験が最も高かった。特に画像生成AIは「使っている」「使ったことがあるが、現在は使ってない」が、Y世代で合わせて23.0%とZ世代より3.6ポイント、X世代より16.3ポイント大きかった。
これがAdobeが行った生成AIの調査結果だが、孫正義さんが、「人生を悔いあらためるべき」と言ったのがわかるような気がする…。私は孫さんと同じ意見で、生成AIは、電気を使ったり、自動車を運転するのと同じくらいインフラ的テクノロジーだと思っている。AIをどのように活用するのかがこれからの経済を決めるだろうし、AI時代の「GAFA」のような企業が登場すると思う。
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