経営者にとって気になるのは、社員からどう思われているかです。そこで今日は、社員が求める経営者像についてわかりやすく解説します。
私の知り合いの経営者から、こんな話を聞いたことがあります。社員に「社長のことをどう思っているのか?」というアンケートを行ったそうです。もちろん、無記名のアンケートです。この話をほかの経営者にもしたところ、同じようなアンケートを行ったとがある経営者が2人いました。勇気があります。
結論を言うと、ショックで2日間くらい寝込んだという経営者もいました。つまり、悪いことばかりで、良いことを書く社員がいなかったということです…。厳しい現実です。それほどまでに、経営者と社員の溝は深いということです。逆に、「社長が大好き」とか、「社長を尊敬しています」など、べた褒めされてももわざとらしくて信憑性がないかもしれませんが…。
このように、社員が求める社長像と現実の社長には、大きな乖離があります。ですが、社員もそれを伝える場がありませんし、社長もそれを知る機会がありません。そんなことで、冒頭紹介したようなアンケートを実施する経営者がいるということなのです。
社員にしてみれば、「こんなアンケートやってどうなるの?」「何が目的なんだ?」「今さらこんなこと知ってどうなるんだ?」「こんなアンケートをやる時点で経営者失格」などと感じるでしょう。
「日本でいちばん大切にしたい会社」でお馴染みの、日本の経営学者で元法政大学大学院政策創造研究科教授の坂本司さんが、8,000社以上のフィールドワークを行い、経営者へインタビューを踏まえた結果、社員が求める経営者像は30項目あり、7割以上当てはまる人が条件だと言います。この30項目を紹介します。
===================================
1.仕事がめっぽうできる人
2.いつでも明確な指示・アドバイスをしてくれる人
3.決断力がある人
4.任せてくれる人
5.聞く耳をもってくれる人
6.社員だけでなく、社員に家族にも大切に
してくれる人
7.何事も公平に見てくれる人
8.誠実で論理感・正義感の強い人
9.組織内の誰よりも努力している人
10.現場・末端を大切にしてくれる人
11.チャンスを頻繁に与えてくれる人
12.影ひなたのない人
13.細かいことを言わない人
14.育ててくれる人
15.ネアカな人
16.責任を取ってくれる人
17.リスク・挑戦を奨励してくれる人
18.個性や人格を尊重してくれる人
19.正しくないことを強要しない人
20.自分を信頼してくれる人
21.何事も情熱をもっている人
22.公私混同をしている人
23.フレキシブルな言動ができる人
24.自らを率先してくれる人
25.夢と希望をもっている人
26.叱ってくれる人
27.外部に自慢できる人・尊敬できる人
28.情報や問題・目標・成果をオープン・共有化
してくれる人
29.ノミュニケーションを頻繁にしてくれる人
30.自らの引き際を知っている人
===================================
いかがだったでしょうか。あなたは、いくつ該当しましたか?
●株式会社リンケージM.Iコンサルティングのオフィシャルメルマガの登録はこちら。
●YouTube「商いは門門チャンネル」の登録はこちら。
●社長の大学LINE公式アカウント! 経営に関する質問ができます! フォローはこちら!
Comments