社長と社員の間には、大きな溝があります。
冷静に考えればわかりますが、社長は社員も自分と同じような考え方で、
同じように行動できると錯覚します。
そこで今日は、社長と社員の溝についてわかりやすく解説します。
今から15年も前のことになります。
あるクライアントの社長と話をしていると社員の話になりました。
その社長は創業者で、その業界で新潟県ナンバーワンになりました。
例に漏れずワンマン社長で、自分で戦略を考えて、
自分で行動して業績を伸ばしてきましたが、
ある時これでは社員が育たないと実感したそうです。
そこで社員へ権限移譲を始めました。
狙いは、自分で戦略を考えて、自分で行動すれば、モチベーションも高くなるし、
仕事に対するやり甲斐にも繋がると思いました。
社長は社員に任せて静観することにしました。
1年経ち、3年経ち、5年経ち、なかなか成果は出ません…。
社長が気づいた時には、自分の好きなように仕事をする社員ばかりに
なっていたというのです。
つまり、社長が社員に権限委譲したばかりに、社員は自由に仕事を始めたのです。
自由といえば聞こえは良いですが、自分やりやすいように、
自分のペースで仕事をやりました。
つまり、楽に仕事するようになったのです。
酸っぱく言う人がいなければ、人間そうなってしまいます…。
このように、社長は人に言われなくても自ら成果の出る仕事をやりますが、
社員はそうはいかないということです。
成果にフォーカスするのではなく、
いかにして自分に負荷がかからないようにできるかにフォーカスするのです。
すべての会社で、このようなことが起こるわけではありませんが、
権限移譲によって組織がガタガタになる可能性もあります。
さて、社長の考えている常識は、社員にとって非常識だということは数多くあります。
これが、社長と社員の溝になりますが3つの溝を紹介します。
===========================================================
【社長と社員の溝1】社長は自分のできることは社員もできると思っている。
ですが社員は、まったくそうは思っていません。
むしろ「社長と同じことができないから社員なんです」と思っています。
===========================================================
【社長と社員の溝2】社長はいいアイデアはすぐに実行した方がいいと思っている。
ですが社員は、社長の根拠のない閃きで振り回されるのは迷惑だと思っています。
せっかく立てていた計画が実行できなくなったり、変更になるので二度手間になります。
社長は、朝令暮改が当たり前だと思っていますが、社員にとっては迷惑です…。
===========================================================
【社長と社員の溝3】社長は社員にも意見を聞いた方がいいと思っている。
ですが社員は、意見を言っても採用した試しがありませんよねと思っています。
意見は聞くが採用しないことが常態化すると、「あなたの会社なんだから社長が
決めれば!」となります。
===========================================================
このように、社長と社員には大きな溝があります。
社員は声を大にして社長に言いませんが、このような不満や不平が
くすぶっているのが組織です。
これを解消するには、社長が社員との溝を理解することと、
社長が社員と同じ目線でコミュニケーションすることです。
当然、社員も社長との溝を理解することが重要です。
大切なことなのですが、社長と社員がこのようなことを話し合う機会がない
というのが現実です。
●株式会社リンケージM.Iコンサルティングのオフィシャルメルマガの登録はこちら。
https://www.linkagemic.com/mailmagazine
●YouTube「商いは門門チャンネル」の登録はこちら。
https://www.youtube.com/channel/UCPtBCiFhkj1lkaurZsoz64g/?sub_confirmation=1
●社長の大学LINE公式アカウント! 経営に関する質問ができます! フォローはこちら!
https://lin.ee/11jNwF3be
Comments