カリスママーケッターの神田昌典が、こう考えて経営すると絶対に黒字になると話していたこと、それは「余命一年」だと思えということだ。残りの命がわずか一年しかなかったとしたら…、そんな思いで経営をしたら絶対上手くいくというのだ。そこで今日は、火事場の馬鹿力についてわかりやすく解説する。
わたしたちは、いつまでも同じ状態が続くと思ってしまう。
そんなことはないのだが、それでもそう思ってしまうところが人間の恐ろしさだ。道を歩いていて、車が猛スピードで突っ込んできたら恐らく即死だろう。
通常の神経ならば、そんなことは滅多には起こらないと思うだろうが、私たちはそのような環境で生きていることだけは確かなのだ。たまたま、事故が起こらないだけだ…。これだけ自動車が多い世の中で、歩行者のほんの1メートル隣を自動車が走行している。ハンドルがすべってしまえば引かれてしまう可能性は非常に高い。
しかし、そんなことは起こらないと都合のいい解釈をしてしまう。
そもそも、そんなことを考えていたら外出もできなくなるからだ。だから、あえてリスクを背負うしかない。
俳優の故・樹木希林が名言を残している。
「死はいつか来るものではなく、いつでも来るものなの。」と。本当にその通りだ。いつかではなく、1秒後かもしれないのが人生だ。このようなことを意識して生きれば、時間がどれだけ大切なものなのかわかるだおろう。
それなのに、人間は目の前の出来事に集中していない。
本来、人生は「今」しかない。明日のことも、2年前のことも存在しない。人間が勝手に想像しているだけなのだ。現実は今しかない。つまり、生きるということは「今」なのだ。
ハーバード大学の研究によれば、人間は起きている時間の46.9%は今行動していること以外のことを考えているという。たとえば、目の前のことより、昔起こった嫌な出来事や、未来に起こるかもしれない嫌な出来事などを考えているということだ。これが人間の正体だ。とにかく今、目の前のことに集中できない。
もし、100%今の出来事に集中できたらどうなるのだろうか?
心身ともに疲弊してしまうのだろうか?それとも「ゾーン」と呼ばれる、集中力が極限まで高まり、感覚が研ぎ澄まされたように感じる状態になるのだろうか。
ゾーンに入るための条件は3つある。
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●一心不乱に打ち込んでいる
●体がリラックスしている
●自信がある
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体操選手を例に考えて見る。
ゾーンに入るためには、なんといっても体操に一心不乱に打ち込んでいる必要がある。違うことを考えながら練習をしていては、ゾーンどころか注意力散漫だとコーチに怒られてしまうだろう。また、パフォーマンスを最大に引き出すためには体がこわばっていないことも大切だ。
体操の場合、「失敗したら」「ケガしたら」などのリスクを考えてしまうと、どうしても体が萎縮し、動きがぎこちなくなってしまう。逆にリラックスした状態で演技に臨めば、手足が伸びやかに動くので演技もしなやか、かつダイナミックに行える。体がしっかり動けば技の成功率も高まるというわけだ。そして、普段の練習に自信があれば、本番で怖気づかずに力が発揮できる。
ゾーンに入るためには、この3つがそろっている必要がある。
話を元に戻そう。過去や未来は変えられないので、そこに意識を持っていかれてしまうと「今」目の前の行動に対しての柔軟性が失われてしまう。やはり「今」に意識を集中して行動することが大切だ。冒頭の神田昌典の「余命一年」は期限が決まっているのでゾーンに入りやすくことは確かだろう。
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