突然ですが、あなたは自分の会社が好きですか?
また、職場は好きですか? 仕事は好きですか?
もしかしたら「はい!」と即答できる人は数少ないのかもしれません。
そこで今日は、会社とそこで働く人の意識について、わかりやすく解説します。
実はこの質問、博報堂のコンサルティングチームが行った調査です。
調査はインターネットで、従業員100人以上の企業に勤務している
ビジネスパーソンを対象に2021年2月に実施しました。
サンプル数は経営層300人、管理職層500人、一般職450人の合計1250人です。
冒頭の「自分の会社が好きか?」「職場が好きか?」「仕事が好きか?」
という質問ですが、いずれの質問も経営層>管理職層>一般社員
という結果になりました。
つまり、一般社員より管理職層の方が、管理職層より経営層の方が、
自分の会社が好きで、職場が好きで、仕事が好きという結果になりました。
見事に、役職が上がれば上がるほどエンゲージメントが高くなったのです。
役職=会社に対する責任の度合い=給料の高低ということになります…。
特に「自分の会社に誇りを持っているか?」という項目では、
経営層84.3パーセント、管理職層61.2パーセント、一般社員43.6パーセントと、
経営層と一般社員で40ポイント以上の大きな意識差がみられたのが印象的です。
これを読んだ経営層はショックを受けるかもしれませんがこれが現実です。
さらに、「自分の職種は今後必要とされなくなるか?」という質問では、
一般社員の47.1パーセントがそう感じているのに対し、
経営層でわずか28.7パーセントでした。
「今の仕事は将来AIなどに取って代わられる」は経営層25.0パーセント、
一般社員48.7パーセントと、いずれも一般社員層が最も高くなりました。
一般社員の半数が、今の仕事はなくなっていくと感じているようです。
会社への愛着心やエンゲージメントの差はこれの関係しているのかもしれませんね。
組織といえば、大きくなればなるほどコミュニケーションの問題も起こります。
「お互いのコミュニケーションがもっと上手くいって欲しい」と感じている割合は、
「経営層と管理職層」「管理職層と一般社員」「一般社員と経営層」
いずれの関係性においても、双方の8割近くがそう感じています。
つまり、意思疎通が上手くいっていないことが予想されます。
この調査、従業員100人以上の企業が対象なので、このような結果になりましたが、
従業員100人以下の企業だと、違った結果になるのかもしれません。
さらに、副業や転職の質問では、一般社員の79.6パーセントが
「会社が副業を認めることに賛成」、68.0パーセントが「自分で副業をしたい」
と回答しました。
「会社が副業を認めることに賛成」はすべての層で6割を超え、一般社員の57.8%が
「今の仕事よりやりたいことがあれば、すぐにでも今の仕事をやめたい」
と回答しています。
経営層や管理職層にとっては、ショキングな回答です…。
ですが、終身雇用も年功序列も崩壊した今、当たり前の話です。
それよりもショキングなデータがあります。
仕事や働き方の未来について、
「働き方を変えなくても自分は定年(引退)まで乗り切れる」
と回答したのは経営層が64.7パーセント、一般社員38.7パーセントと
26ポイントの差がありました。
経営層は中高年でしょうから、会社に在籍する期間も少ないので
乗り切れると回答していますが、激変の時代にあっては変化を推奨する立場の人たちです。
その人たちが、自分は変化せずに逃げ切ると宣言しているのですから困ったものです。
このような会社は、この先どうなるのだろうかと心配になってきます。
変化するのは簡単です。
経営者が「変化する!」と宣言して、粘り強く行動すればいいだけです。
それだけの権限を持っているのが経営者ですから、
逃げ切れるなんて消極的なことを言わないでください。
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