「自分を変えたい!」という人はことのほか多い。 実際、私もそう思っているうちの一人だ。しかし現実はそんなに甘いものではない。そこで今日は、自分の変え方についてわかりやすく解説する。
口で言うのは容易いが、いざ実行してみるとそう簡単にいかないことがすぐにわかる。
今までの経験、現状維持バイアス、習慣、慣習、思考のパターン、癖などが邪魔して変えることができない…。
たとえば、タバコやアルコールをやめたいという人は数多い。
体に悪いとわかっていながら、やめられない人がほとんどだ。また、体重を減らさなければいけないと思っている人も数多くいる。しかし、そうはいかない。間食をしたり、ついカロリーの高い食事をしてしまう。私もそうだ。
このように、今までの生活を変えるのは至難だ。
どんなに決心をしたところで、1時間も経たないうちに決心の90%以上は鈍ってしまう。これが現実だ。人間はこれほどまでに弱い動物だということを自覚したうえで、自分を変えることを真剣に考えなければ、自分を変えることはできないというのが本当のところだ。
では、どうすればいいのだろうか?
先日、営業研修講師、営業パーソナルコーチの方々と情報交換をした。
そのなかで、どうしたら心を変えることができるのかという話題になった。心を変えると言うのは簡単だが、そう簡単にはいかない。しかし、不可能というわけではない。実際、「自分を変えたい」「生き方を変えたい」「自己嫌悪だ」という理由で自分を変えた人はいる。だから、何らかの方法はあるということだ。
アプローチの方法としては2種類考えられる。
まずひとつは、「マインドセット」、もうひとつは「行動」だ。マインドセットとは、考え方や心構えのことで、具体的には、特定の信念や価値観、態度、思考パターン、習慣などが含まれる。マインドセットは、物事をどのように受け止め、解釈し、対処するかに影響を与える。
また、マインドセットは、個人の思考や行動に大きな影響を与えるため、成功や挫折、目標達成などの結果にも関与する。適切なマインドセットを持つことは、自己成長や課題に対するポジティブなアプローチを促し、より良い結果を生み出す可能性がある。
今日のテーマである「自分を変えたい」というのは、実はマインドセットのことだ。
だから、マインドセットを変えるということは、直接的に自分を変えるということだ。
たとえば、ある営業マンはマインドセットが変わったら、受注率が10%も高くなった。
また、保険の営業マンで1500万円以上の年収と、それ以下の人たちの違いは、スキルではなくマインドセットの違いだと言うことをよく耳にする。つまり、これほどまでにマインドセットは行動に影響を及ぼすということだ。
ふたつめの「行動」は、マインドセットなど心の部分は変えずに行動を変えてしまう方法だ。心が変わらなければ行動が変わらないという人もいるが、そうではない。これは私が実験したので保証する。心を変えるよりも行動を変えた方が、心が変わるのが早いというのが私の結論だ。
なぜこのようなことになったのかそのいきさつは、心を変えるのは難しいということに気づいたからだ。では、なぜ心を変えたいのかといえば、行動を変えたいからだ。ならば、心は無視して行動を変えればいいのではという単純な考えに行き着いた。実際、理想の行動に近づけ、その結果を受け止めると心が変わっていくのがわかる。
今まであいさつをしなかった人があいさつを始めると、相手もあいさつをしてくれる。
そのうち、軽く立ち話をするようになる。その結果、心が変わっていくというメカニズムだ。心が変われば行動が変わると言うが、それは至難だ。心を変えたいなら、ちょっと背伸びすればできる行動から変えていく方が断然効果はある。
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