世の中には、人を困らせることが好きな人がいる。
何がおもしろいのかわからないが、明らかに犯罪だと思われるものから犯罪スレスレのものまでが、ネット上には溢れている。そこで今日は、ネット上での迷惑営業についてわかりやすく解説する。
ネット上の犯罪で代表的なものは、ネットショップで購入して代金を支払ったにもかかわらず、商品が届かないという詐欺。また、購入後にクーリングオフをしようと思ったら、すでにその連絡先に会社がないなど、これは大掛かりな犯罪だ。
このような被害は、消費者センターに届け出たり、テレビで取り上げられたりするので、事件が解決したしないにかかわらず抑止力にはなる。しかし、現実はイタチごっこだ。コンピュータウィルスとセキュリティソフトの関係に似ている。ウイルス感染しないソフトが開発されるが、さらのその上をいくウイルスも開発される…。
恐らく、ネット上の犯罪や犯罪もどきに関しては、金銭の授受がなく、大した被害がなければ届け出る人は稀だ。ここで私の体験をお伝えする。
昨年の12月30日、弊社ホームページの問い合わせフォーム経由で経営相談があった。
大阪のある企業からで、会社名、役職名、名前、メールアドレス、問い合わせ内容はもちろんのこと、固定電話、直通の携帯電話まで明記してあった。
問い合わせフォームには、名前、会社名、メールアドレス、と問い合わせ内容の入力欄しかない。したがって、役職も、固定電話、携帯電話も本人の意思で問い合わせ欄に入力したものだ。2022年も終わろうとしているこの時期に問い合わせなんて、常識的には考えられないと感じたが、私の常識ではかれるほど世の中は画一化していない…。
念のため、この会社のホームページを確認させていただいたら、年商数百億円の企業だった。問い合わせをしてきた人物は、執行役員として会社概要に名を連ねていた。どうやらイタズラではなさそうだ。
問い合わせ内容の経営課題と照らし合わせると、業務内容も合致しているし、この業界であれば、現在このような悩みや課題があるだろうと推測できた。私はすっかり信じてしまった。
年が明けて、2023年1月5日の日中、問い合せ主の携帯電話に連絡をした。
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私 「あけましておめでとうございます。〇〇様でいらっしゃいますか。
私、株式会社リンケージM.Iコンサルティングの長谷川と申します。
昨年の12月30日に弊社ホームページから問い合わせをいただきましたので
ご連絡させていただきました。」
相手「先ほどもお電話いただかなかったでしょうか?」
私 「いいえ、電話をするのは初めてですが…」
相手 「実は新規開拓の営業のことで、何社からも電話がかかってきているのですが、
私は問い合わせをした記憶がまったくありません…」
私 「ということは、イタズラでしょうか?」
相手 「恐らくそうだと思います。」
私 「それにしても、御社の情報がこと細かに書かれていましたし、 携帯のメールアドレスや携帯番号まで書いてありました。 情報漏洩かもしれませんよ?」
相手 「そうかもしれません。実は新規開拓の営業のことで電話がかかってきているのは、
私だけではなく、同僚にも同様の電話がかかってきています。」
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このような会話が続いたのち私は電話を切ったが、弊社以外の営業コンサル会社にも同じ問い合せがあり、電話をかけている。足がつかなければ犯罪にはならいないだろうが、時間泥棒であるのは確かだ。気をつけてほしい。
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