今日の話題は、営業マンはもちろん、人前で話をする経営者やリーダーには大きく関わることです。他人の話を聞いていると、「あのー」「えー」「えっと」などが気になることはありませんか?そこで今日は「フィラー」についてわかりやすく解説する。
口癖になっている人は、「あのー」「えー」「えっと」から話がはじる。
このような意味のない発音を専門用語で「filler(フィラー)」と呼ぶが、アナウンサー
など、話し方の専門家からすればフィラーはコミュニケーションには無駄だと言うだろう。このような指導をされた人も多いと思う。
たとえば、「電話対応を指導された時に“えーっと”、って言うのはやめなさい」と言われた。「企業のオンデマンドセミナーなどは、一回収録してからフィラーを取りたがる」など、「フェラーはいけない!」という価値観を持っている人たちも多い。これが現実だ。
その反面、実は円滑なコミュニケーションの手立てをしているとも言われている。
たとえば「“えーっとですね”と言われると聞き手の心構えを作れる」「これから私が話しますよという合図になる」「“あー”“えー”から始めるのは“今から発言しますよ”的な感じで電話で言う“もしもし”と同じような気がする」「話しかける時“○○さん、あのー”とか、名前を呼んだ後にワンクッション入れた方が相手のリアクションがいい」「一流の落語家を聞いてると結構“え~”って言っている。心地良いリズムを産んでることもある」などだ。
このように、フィラーに対する意見は、ネガティブなものも、ポジティブなものもあるが、ただひとつ言えることが、相手のフィラーが多いと気になってイライラするということだ。こらは間違いない。参考までに、話し手が発する言葉の3語に1語がフィラーだと、話の内容に注意を向けるのが難しいと言われている。
しかし、フィラーを治すのは至難だ、ここで、フィラーを治す方法についてお伝えする。
まずチェックすることは、「口癖になっているフィラーを特定すること」だ。あなたが話をしている録音を聞けばすぐにわかるだろう。フィラーを特定することで、日常会話でも自分がフェラーを口にする度に気づきくようになる。
次にやることは「沈黙すること」。
フィラーを口に出しそうになったら沈黙をする。このトレーニングを行う。簡単なようだが、話をしている自分を冷静に見つめなければいけないので難しい。
最後は「話すための準備をすること」。
フィラーを誘発する最大の原因は緊張だ。準備不足だと緊張が増して早口に」なってしまう。その結果、言葉を間違い、次に話すべきことを忘れてしまう。だからこそ、スピーチをやったり、商談をやったりする際は、卜レーニングやロープレが大事になる。
このように、フィラーを治すには3ステップでやることが重要だ。
そして、説得力のある人は「あのー」「えー」などフィラーのほかにも「咳払い」「息を吸う音」「あえて沈黙を作る」などをコントロールしていると言われている。
伝説の落語家「古今亭志ん生」は、フィラーを芸術にまで高めたと言われている。
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■古今亭志ん生「お酒とは心の鏡 名作落語3選
つるつる・親子酒・居残り佐平次」
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いきなり、「えー、なにしろ、えー」から始まる。
そして、フェラーとは関係ないが、政治家のなかでも最高の説得力があった「田中角栄」。田中角栄は「吃音」を克服したことでも有名。
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■『田中角栄』日本人の心を惹きつける名演説
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