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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

転職を繰り返して理想のキャリアを手に入れる!

自分の人生をどう生きるか?

右肩上がり時代と現在では、仕事に於けるキャリアの考え方もまったく違います。 「年功序列」「終身雇用」など戦後できた制度も崩壊している昨今、今日は時代に合致したキャリアについてわかりやすく解説します。

キャリアはよく耳にする言葉ですが、一般的には仕事・経歴・就職・出世などのイメージで使われることが多いようです。 参考までに、厚生労働省が提唱している「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」の報告書には、「時間的持続性ないしは継続性を持った概念」として定義されています。まったく意味不明ですね…。

噛み砕いて説明すると、働くことに関わる継続的なプロセスと、働くことにまつわる生き方そのものを指しています。 つまり、「キャリアを積む」と言った場合、この仕事の経験を積むということだけではなく、仕事の上で身につけていく技術・知識・経験に加え、人間性を磨いていくこと、さらにはプライベートも含めた自分自身の生き方を磨いていくことです。 仕事を通じて、プライベートや人生を輝かせることも含まれるということです。

私が20歳の頃、高校や大学を卒業する新卒者で就職しない人はいませんでした。 私の周りで就職しなかったのは私だけでした。 フリーターのはしりといえばカッコイイですが、当時は社会の落ちこぼれと思われていました…。 さて、時代は大きく変わり、ひとつの企業に定年まで勤めるというキャリアではなく、いくつもの企業に勤めてキャリアを重ねるという人も多数登場してきました。 ですが今でも、転職を重ねている人は就職の際に不利に働く場合が多いようです。 つまり、日本ではイメージが悪いということです。



このような状況の中、「プロティアン・キャリア」と呼ばれる考え方が登場しました。

これは、アメリカの心理学者ダグラス・ホールが提唱したものです。 プロティアン・キャリアとは、「環境の変化に応じて自分自身も変化させる柔軟なキャリア」を意味します。

現在のように、社会環境が目まぐるしく変化する時代には、プロティアン・キャリアのような考え方をしないと生き残ることさえも難しくなります。

プロティアンとは、ギリシア神話の「Protean(プロティアン)」のことで、思いのままに姿を変える神です。

ですから、プロティアン・キャリアは変幻自在なキャリアとも表現されます。 カメレオンのようですね。

かつてのように、同じ仕事を定年まで続けるということが難しく、特に新型コロナウイルスの長期化により、淘汰される業種も数多くあるでしょう。

このような社会環境で重要な能力は、柔軟に変わる力です。 環境に適応できない企業や人は、生き残れない時代だということを背景に、プロティアン・キャリアは益々増加すること思います。 さらに、大企業を中心に副業の解禁が増加してきました。 これも、プロティアン・キャリアを加速させるでしょう。 これにより、「複数の企業に属する人」や「キャリアデザインに応じて戦略的に転職を繰り返す人」が増えるのは間違いありません。

今までの「ひとつの企業で働くべき」「会社のために尽くすことが美徳」「転職は負け組」などの価値観は崩壊します。 いくつもの企業で働き、会社とはドライな関係を築き、転職も積極的に行うビジネスパーソンの姿が想像できます。


自分のキャリアを再確認するためにも、転職するしないに関わらず履歴書を書いてみてはどうしょうか。

経営者の方もぜひ書いてください。 もし、あなたがプロティアン・キャリアを支持する採用担当者だったなら、自分自身を採用するでしょうか?


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