私は約10年以上に渡り、締め切りに追われた仕事をしていました。
具体的には、1989年から2000年までの会社員時代です。
当時、量販店のマーケティング関係の部署で働いていましたが、新聞折込チラシやダイレクトメールの作成がメイン業務でした。
量販店ですから、新聞折込チラシが主な集客媒体だった時代です。 また、ダイレクトメールも全盛期でした。 今とは違い、印刷会社もさぞかし儲かったと思われます。
私は約10年、3000点以上のチラシやダイレクトメールなどの宣伝や営業ツールの作成に携わりました。 ですから、毎日が締め切りのようなものです。
今から考えると、よく心身がもったと思います。
同僚や部下は締め切りに追われるプレッシャーで、よく愚痴や文句を言っていました。
愚痴や文句を言ったところで、仕事がはかどるわけではないのですが、そうでもしなければやっていられないのでしょう…。
さて、このようなプレッシャーやストレスに晒されると、脳内物質である「ノルアドレナリン」が分泌されます。 ノルアドレナリンは、闘争と逃避のホルモンと呼ばれ、危険やストレスから守ってくれる役割があります。 集中力と判断力が大幅に増加するからです。
ただし、ノルアドレナリンが長期的に分泌され続けると「うつ病」の原因になります。 当時のことを思い出すと、よく「うつ病」にならなかったと、胸を撫でおろしました。
ノルアドレナリンは、不快を感知したときに分泌されます。 「恐怖」や「ストレス」を感じると、ノルアドレナリンが分泌されて、普段以上の集中力を発揮することができます。 多過ぎるストレスは、心身に悪影響を与えますが、適度なストレスや恐怖は、集中力や覚醒力を増加させます。結果、いつも以上の能力を発揮できます。
では、どのようにすればいいのでしょうか?
仕事の現場に当てはめれば、「期限を設ける」ことで適度なストレスを与えることができます。 期限がないとさしてストレスを感じませんが、期限を設定するとどうしてもやらなくてはいけないというストレスを感じてしまいます。
私の悪い癖で、たとえば仕事の期限が2週間先であっても、結局やるのは締め切りの3日前なんてことはざらにあります。 土壇場に追い詰められて仕事をする感じですので、相当なプレッシャーがかかります。
ノルアドレナリンを活用した集中力や覚醒力をアップさせる方法の大きな特徴としては、短気集中型なので、長期的に活用するのは危険です。 長期間に渡り、ノルアドレナリンを分泌させ続けると、ノルアドレナリンが枯渇し、うつ病などを引き起こす原因となってしまうからです。 きっと、会社員時代は私は危険な状態たったのかもしれません。
ですから、ノルアドレナリンを分泌させない弛緩の時間を意図的に捻出する必要があります。 休む時はしっかり休む、オンとオフの切り替えはしっかり行い、リフレッシュすることです。 私の場合、仕事が終わったら必ず日本酒を飲むことがリフレッシュに該当します。 そのほか、車中で好きな音楽を聞くのもストレス解消には役立っています。
また、県外出張もできるだけ宿泊しないようにすることも意識しています。 というのも、家庭に帰ってくると落ち着くからです。 ホテルに泊まると無意識のうちに気を遣ってしまいます。 私のリフレッシュ方法やストレス解消は、この3つ以外に見当たりません。 常日頃は、この程度で十分だと思っています。 あとは、ゴールデンウィーク、お盆などに家族で出かけることくらいです。 締め切りに追われている人は、意識的にオンとオフの切り替えを行ってください。
●株式会社リンケージM.Iコンサルティングのオフィシャルメルマガの登録はこちら。
●YouTube「商いは門門チャンネル」の登録はこちら。
Comments