「集中力がない」「集中力が続かない」「集中できない」など、私たちは仕事をする際、集中力を問題にすることがあります。 集中力があれば、良い仕事ができる保証はありませんが、集中していない状態で行った仕事よりも、集中している状態で行った仕事の方が質が高い確率は高いと思います。 そこで今日は、集中力を高めるにはどうしたらいいのかをわかりやすく解説します。
今、事務所でこの記事を執筆していますが、隣の鉄工所の作業音、廊下で掃除をする音、話し声、電話の着信音など、様々な音が入り乱れています。 このような環境での中で、集中力を高めるのは非常に難しいのかもしれません。
ですが、一般的な事務所であれば、同じような環境だと思われます。
ドラッカーは、著書「プロフェッショナルの条件」の中で…
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成果をあげるための秘訣を一つだけあげるならば、それは集中である。 成果をあげる人は、もっとも重要なことから始め、 しかも、一度に一つのことしかしない。
集中が必要なのは、仕事の本質と人間の本質による。 自らの強みを生かそうとすれば、その強みを重要な機会に集中する必要を 認識する。 事実、それ以外に成果をあげる方法はない。
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さらにドラッカーは、「二つはおろか、一つでさえ、よい仕事をすることはむずかしいという現実が、集中を要求する。人には驚くほど多様な能力がある。人はよろず屋である。だが、その多様性を生産的に使うためには、それらの多様な能力を一つの仕事に集中することが不可欠である。あらゆる能力を一つの成果に向けるには集中するしかない。」と続けます。
私の経験から言えば、土曜や日曜などの休日が一番仕事がはかどります。 残念ながら、平日は雑多な環境にあるので、計画通りに仕事が進むことはほとんどありません。 これが現実です。 要するに、邪魔者が割り込んでこなければ、仕事に集中できるということです。
ドラッカーは、ある程度の時間を確保して、その時間内で仕事を集中的に行うことを奬めています。
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報告書の作成に6時間から8時間を要するとする。
しかし1日に2回、15分ずつを三週間充てても無駄である。 得られるものは、いたずら書きにすぎない。
ドアにカギをかけ、電話線を抜き、まとめて数時間取り組んで初めて、 下書きの手前のもの、つまりゼロ号案が得られる。 その後、ようやく、比較的短い時間の単位に分けて、章ごとあるいは節ごと、 センテンスごとに書き直し、訂正し、編集して、筆を進めることができる。
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私もその通りだと思います。 ポイントは、①ひとつの仕事に集中する、②まとまった時間を確保する、③邪魔が入らない環境を創る、ということです。①と②に関しては簡単にできますが、問題は③の環境創りです。
ですが、これにもコツがあります。
まずは、携帯電話を切ることです。 会社にかかってくる電話は、受付で「会議中なので後程かけ直す」ことを伝えてもらいます。 また、パソコンには大量のメールが届きますが、メールチェックする時間を決めます。
メールが届いた通知がある度にメールを読んでいたら、とてもじゃありませんが集中できません。 個室があるのであれば、個室で仕事をすることも重要です。
わずかこれだけですが、これだけでも随分と仕事に集中できる環境を整えることが可能です。
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