会社が急激に成長すると、必ず問題が起こります。 急激な成長は働く環境も仕事量も大きく変わります。
結果、離職する社員が相次ぎます。
そこで今日は、離職が相次ぐのはなぜかをわかりやすく解説します。
たとえば、社員10人で年商3億円の会社があったとします。
わずか半年で売上が2倍の6億円になりました。
社員は「忙しい!」「こんなことがいつまで続くんだ?」と悲鳴をあげます。
そりゃそうです。売上が2倍になったにも関わらず、社員の数は同じでは疲弊します。
しかも、求人はしているものの、まったく応募はない…。
昔のことになりますが、テーラーという人がいて、
ある工場に管理手法を導入したところ、生産性が3.7倍になったという事例もあります。
ですから、「今までの2~3倍働けるだろう!」という経営者の理屈もわかります。
今までが楽だったんだと!
ここまでは経営者の理屈です。
ところが社員は、
「給料も上がらないのに2倍働け」
「ブラック企業だ」
「働き方改革に逆行している」
と思っています。
つまり、今までと同じ給料ならば、仕事は楽の方がいいし、
仮に給料が上がってもできるだけ楽な方がいいわけです。
これが社員の本音です。
ましてや同じ給料で2倍働くなんてのは、もってのほかです…。
これが、経営者と社員の温度差です。
この温度差を理解できない経営者もいます。
「いつまでこの忙しさが続くのかわからない」
「社員も増えない」
「給料も上がらない」
「こんな酷い会社辞めてやる!」
と思う社員がいても何ら不思議ではありません。
このような場合、経営者は社員に現状を伝えて、
どのような計画で解決策を打っていくのかを提示して実行することが大切です。
また、社員の不満や要望をしっかり聞き、
すぐにできることとできないことを明確にすべきです。
そうしなければ、不満だけが募り、労使関係はどんどん悪くなるばかりです。
その結果、退職希望の社員が増えます。
悪いことに、一人辞めると、また一人また一人と退職を考え出す社員が出てきます。
では、業績の悪い会社に勤めている社員の気持ちはどうなのでしょうか?
仕事の量は安定しているので、さして不満はないでしょう。
ですが、業績が悪いことに関しては、経営陣の責任だと痛烈に批判します。
要は、私たちは変わらないけど、
経営陣が考え方を変えれば業績が良くなると考えます。
一方、社長は「うちの社員は危機意識がない!」と不満を持っています。
そして、「社員一人ひとりが社長になったつもりで働けば業績が良くなる」と主張します。
そんなことが可能なら、とっくに会社を辞めて社長になっています…。
また、社員は会社が倒産したら転職すればいいと思っています。
ですから、今勤めている会社がなくなってもダメージは少ないのです。
経営者はそうはいきませんが…。
実は私、このような会社に勤めていたことがあるので、事情をよく知っています。
業績不振が続くと、まともな社員から退職していきます。
ですが、8割の社員はぬるま湯的状況が心地良いのか、変化するのが嫌なのか、
ずっと勤めます。
「倒産なんてなかなか経験できないからね」なんていう社員までいます。
ポジティブもここまでくると、どうなんでしょうか?
結局、業績が良くでも悪くても、社員は経営者に対して不満を持っていますし、
社長も社員に対して不満を持っています。
だからこそ、経営者と社員のベクトルを合わせることが大切なのです。
また、経営者の方が立場は上ですが、あらゆる能力が社員よりも上ではありません。
むしろ、経営センスが高い社員、アイデアがポンポン出てくる社員もいます。
同じ組織に属している限り、
ひとつのチームとして社員一人ひとりを活かすことを考えましょう!
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