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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

驚くべき自己開示の効果!


見ず知らずの人同士がお互いの距離を縮めたり、仲よくなるには「自己開示」をすると良いと言われています。そこで今日は、自己開示についてわかりやすく解説します。



自己開示とは、自分に関するプライベートな情報を相手に話すことです。自分の生い立ちや趣味、過去の失敗を打ち明ける、自分の思いや意見を正直に話すなどが、自己開示の代表的な例です。



コミュニケーションにおける自己開示は、信頼関係を築くのには欠かせません。そして、自分から自己開示すれば、返報性の法則によって相手も自己開示しやすくなります。結果、お互いが自己開示したことになり、非常に親しくなれます。



初対面の人や知り合って間もない人とのコミニケーションは、相手の性格や考え方がわからないため、どうしても警戒心を抱いてしまいます。お互いのことをよくわからないままコミニケーションを続けると、警戒心を和らげることができません。そこで大切なのは積極的に自分がどのような人間かを相手に説明する自己開示です。


たとえば、アメリカ合衆国の大統領リンカーンは大統領選で、「私は多くのアメリカ人と同様、貧しい家に生まれた」と、生い立ちを包み隠さず話しました。その結果、リンカーンは多くの大衆から好感を持たれました。



自己開示のポイントですが、少し恥ずかしいと感じるくらいのことを正直に打ち明けると、「そんなことまで話してくれるなんて、心を開いてくれているんだ」と、相手は認識します。ただし、注意してほしいのは、自分を良く見せることを目的とした「自己提示」になってはいけないということです。



たとえば、「東大に入ったものの、周りが優秀過ぎて孤立してしまった…」というエピソードは、一見、大学に馴染めなかったという失敗談を打ち明けているようです。ですが、東京大学出身であることをあからさまにPRしています。これでは、共感が生まれず、逆効果になってしまいます。



さて、2ヶ月前からオンラインで開催されているあるワークショップに参加しています。数十人が参加していますが、6~7人程度のグループに分けられました。年齢も、性別も、職業も、職種も、居住地も違う人たちがひとつのグループになりワークショップを行うのですが、初対面ですから最初は大変緊張しました。



ファシリテーターが自己紹介を促し、順番にすることになりました。最初なのでやはり、場をリードする人が必要です。一人1分程度の自己紹介でも、お互いが何物かを少しでも知ると、距離感が一気に縮まります。このようなことは、誰でもが経験したことがあると思います。正直なところ、私は大の苦手です。



わずか1時間程度のワークショップでしたが、終わる頃には随分と打ち解けました。



2回目も同じメンバーでワークショップを行いましたが、「このワークショップに参加した動機」をお互い話しました。自己紹介とは違い、一歩踏み込んだ設問です。何らかの悩みを持って、このワークショップに参加している人が多いので、参加した動機を発表し合うと、さらに打ち解けました。話に共感してくれる人がいることで、とても癒やされます。



ただし、まったく利害関係のないメンバーが集まっているから、素直に自己開示ができるのだと思います。会社の同僚や上下関係があると、素直に自己開示はできません…。



以前、あるクライアント先で、自己開示とまではいませんが、持ち時間10分で自分のプロフィールを発表したことがあります。10分もあるので、生まれてから現在に至るまでのちょっとした沿革になってしまいましたが、同じ会社に勤めていても、お互いがお互いのことを知らないことに気づき、距離感は縮まりました。

社内で実施する場合、ここからスタートすると良いと思います。




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