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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

鳩にウンコをかけられたら


同じ事象に遭遇しても、その捉え方は人それぞれです。たとえば、鳩にウンコをかけられたとします。「ツイてない…、何で俺だけこんな目に遭うんだよ」と思う人もいれば、「幸せのシンボル鳩にウンコをかけられるなんて、超ラッキーだ!きっと良いことが起こるに違いない」と思う人もいるのです。 そこで今日は、成功する人の物事の捉え方についてわかりやすく解説します。



私の経営者仲間にも超プラス発想の人がいます。たとえば、顧客から大きなクレームがきたとします。契約が打ち切られる程のクレームであっても、前向きに考えます。「このクレームを解決できれば、サービスの品質を高めることができる。これは大変なチャンスだ!」と捉えます。



ほとんどの人は、一刻も早くクレーム処理を優先させますが、心の中は真っ黒です。ネガティブな気持ちで溢れているということです。ですから、この苦痛から早く逃れたというのが本音です。とても、品質改善のチャンスだとは思えないでしょう。



また、なぜクレームが発生したのか原因を探りますが、犯人探しの様相を呈してきます。

最後は、罪のなすり合いになります。誰しもが人のせいにしたいのです…。



このように、成功する人としない人では物事の捉え方が180度違うといっても過言ではありません。成功者の捉え方をスキルとして身につけたいものです。



営業の現場では、失注の原因を営業マンに尋ねると、このような答えが返ってきます。

契約が取れない(失注)の原因として多いのが…

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●相手の予算に合わない…

●競合の方が価格が安かった…

●見込の確度が低かった…

●緊急事態宣言下で営業ができなかった…

●前任者の対抗が悪かった…

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失注した原因を見ると、そのほとんどは自分以外の力が働き契約できなかったということなのです。これを突き詰めると、契約が取れない原因は「雷が鳴っていたので営業できなかった」「相手の機嫌が悪かった」「商談前にクレームの電話がかかってきて、商談が手につかなかった」など、どんどん拡大解釈できます。



この発想だと自分に否はないので、成長することはありません。そして、自分は変わらずに環境が悪いと言い続けます。これを繰り返しても、同じところをクルクル回っているだけで、螺旋階段のように徐々に高みに向かうことはありません。



では百歩譲って、自分以外の環境を変えられるかといえば、答えはノーです。あなたがどんなに努力しても、天気を変えることはできません…。あなたがどんなに努力しても競合の価格を変えることはできません…。あなたがどんなの努力しても、緊急事態宣言を解除することはできません…。つまり、自ら非を認めない限り、契約が取れることはないのです。



福島正伸さんは、どのなに大きな問題が降り掛かってきても、チャンスと捉えることでその後の行動が雲泥の差になると言っています。クレームもチャンス、鳩のウンコもチャンス、取引停止もチャンス、業績低迷もチャンス、怪我や病気もチャンス…。



「幸せは不幸のかたちをしてやってくる」という言葉がありますが、人間は幸せんなことばかり毎日起こると、充実感を得られないという話を聞いたことがあります。不幸を乗り越えた時の充実感は、何事にも代えられない経験となります。すべてはどう捉えるか。捉え方を意識してください。人生を左右します。




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