中小企業の採用難は、益々困難を極めている。
人材不足は常態化しており、人手不足倒産も過去最高を記録したという。人材がいればもっと仕事を受注できるが、人材がいないために仕事を断っている、という中小企業もある。大きなチャンスロスだ。そこで今日は、採用の突破口についてわかりやすく解説する。
1900年、ロンドン新聞の片隅に、ある求人広告が掲載された。話題を呼び5,000人もの応募者を集めたという。そして、5,000人の中から56名が選抜された。これはアーネスト・シャクルトン卿が、南極探検隊の隊員を募集したときの広告だ。この56名が2隻の船で、南極大陸横断に出発したのだ。これは、あまりにも有名な話であり、世界でもっとも古いリクルーティング広告の1つだ。そして、その広告とは…
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求む隊員。
至難の旅。わずかな報酬。極寒。暗黒の日々。
絶えざる危険。生還の保証はない。
成功の暁には名誉と賞賛を得る。
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このような広告は今の世に通用しないだろうが、当時の若者は、挑戦や自己実現を求めていたのだろうということは察しがつく。そして、このような若者がシャクルトン卿の求める人材だったのだろう。そういった意味では、この求人広告はシンプルで的を得たものであることがわかる。奇をてらってはいない。
この広告を見て、経営者として考えなければいけないことは、自社にもこのような強烈なミッションやビジョンはあるだろうか?ということだ。こんなことを突然質問されても、即答できる経営者はいないだろう。しかし、このような質問をされることによって、私たちの脳は覚醒するといっても過言ではない。
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