ビジネスには様々な無駄が潜んでいます。
しかし、その無駄に気づかない人がほとんどです。そこで今日は「ムダ」についてわかりやすく解説します。
その昔、「ムリ・ムダ・ムラ」の話を聞いたことがあります。
ムリとは負荷が能力を上回っている状況、ムダとは逆に負荷が能力を下回っている状況、ムラはムリとムダの両方が混在して時間によって表れる状況を指します。トヨタの生産システムは、この「ムリ・ムダ・ムラ」を徹底的になくして合理化を進めました。
いずれにせよ、ビジネスに於いて「ムリ・ムダ・ムラ」は三悪であり、売上や利益を圧迫するものです。
今日はその中から「ムダ」を取り上げますが、ムダは知らず知らずのうちにいろいろな仕事やシーンに潜みます。気がつく場合もありますが、恐らく90%以上は気づかないのが現実です。ですから、ムダについてのポスターが社内に掲示されることになるのですが、そんなのは3日もすれば風景のひとつになってしまい、意識することはなくなります…。
これから7つのムダを紹介しますが、痛いところを突かれたと感じる人もいるでしょうが、ムダをなくすと会社は明らかに効率的になります。効率的になるということは、より多くの仕事ができるということです。
以下が7つのムダです。
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1.会議のムダ
「決まらない会議」「決めない人も出る会議」を開催していませんか?
2.根回しのムダ
自分の安心のために、全員に事前回りをしていませんか?
3.資料のムダ
報告のためだけに資料を作っていませんか?
A4/A3一枚以上の資料を準備していませんか?
4.調整のムダ
実務で調整していても進まない案件を「頑張って」調整しようとしていませんか?
そういった案件は、すぐに上位に相談しましょう。
5.上司のプライドのムダ
自分に報告がなかったという理由だけで、「私は聞いていない」と言っていませんか?
上司がこう言うと、2の根回し、3の資料のムダが発生します。 情報は上司自ら取りに行きましょう。
6.マンネリのムダ
「今までやっているから」という理由だけで、続けている業務はありませんか?
7.「ごっこ」のムダ
事前に練ったシナリオ通りのシャンシャン会議をしていませんか?
決めようとせず、その周辺ばかりをつつくことで議論した気になっていませんか?
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これが7つのムダですが、実はトヨタ自動車の「事務技術系職場における7つのムダ」です。これを読んだ時、正直なところ私は頭が痛くなりました。特に「6」のマンネリのムダです。今までやっているからという理由で続けている業務、止められない業務がいっぱいあるからです。業務の断捨離やります!
また、製造現場には、①造りすぎのムダ、②手待ちのムダ、③運搬のムダ、④加工のムダ、⑤在庫のムダ、⑥動作のムダ、⑦不良品・手直しのムダというのもあります。
このように、どのような仕事にもムダはつきものです。そのムダを発見できるかできないかが、業績の良し悪しの分かれ道ですね!
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